輝く光の中で
side アルフレッド

俺は、父達に、結婚を許してもらう為、万梨阿を抱いた翌日、
父にアポを取って、宮殿に向かった。

出かけるとき、万梨阿は不安そうにしていたが、俺は、今回は、
何が何でも、万梨阿を離すつもりはなく、いざとなったら
『王位継承権』を放棄してでも、一緒になるつもりだった。

宮殿に着き、父の側近のケビンに父の所在を尋ねたら、
「えっ、アルフレッド様、陛下は、ただいま万梨阿さんの
 ホテルの方に、いらっしゃってますが・・・・。
 ご一緒ではなかったのですか?」

「・・・・・・」やられた・・・・・。

俺は、すぐに車を出し、ホテルに向かった。

部屋のドアを開けると、父と輝を抱いた万梨阿の姿が見えた。

「父上、どういうことですか?何でここにいらっしゃってるんですか?」

と聞くと

「否、万梨阿さんに会いたくて・・・それより、アル、この子は
 お前の子だな!?」

「はい、僕の子で『輝』です」「輝、ただいま、パパだよ」と輝を
抱きながら言うと

「パー・パー」と、返事をしてくれる。もう嬉しくて、嬉しくて
顔がにやけてしまう。

そんな俺を見てか、父上は

「アル、私にも抱かせてくれ。」と、言って来た。

驚いたが、輝を渡すと、嬉しそうに話しかけていた。
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