輝く光の中で
翌朝、やはり、輝に起こされ、のんびり朝食を取り
ゆっくり支度をして、別荘を後にした。

帰りも、順調に車を走らせ、夕方にはホテルに着いた。

ホテルに着くと、アルが、一旦宮殿に、今度は、日本へ
行くための準備をしに帰った。

その間に、私も日本へ帰る為の準備をし、夜には、再びアルが
ホテルに戻り、ルームサービスで、夕食を食べ、クレメレンの最後の
夜を過ごした。

この3週間で、私は、大きく変わってしまった。

私の人生も、輝の人生も、アルの人生も、皆、思いがけず変わって
しまった。

運命というものがあるなら、2年前の別れは、必要不可欠だった
事になる。

お互いが苦しんで、別れたあの時が、今の私たちの絆の強さに
繋がっているのかも知れない。

これから先、まだまだ私たちが乗り越えて行かなくては
ならない事が、沢山あると思うが、これからは二人で、
乗り越えて行きたいと強く思った。

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