輝く光の中で
余程、緊張していたんだろう、本当に一気に話、皆は呆気に
取られていたが、お父さんが

「アルフレッド君、過去の事は、お互いの家の事で、自由になれなかった
 が、これからは、二人が努力しても一緒に居たいというなら
 我々は、反対はしないよ。ただし、条件があるんだ。」

「条件ですか?」と、アルが聞くと

「そうだ。万梨阿は、王室に入れば仕事で身動き取れなく
 なるだろうが、輝は、大学卒業するまでは、王室の仕事はない
 と、聞いてる。
 輝を、1年に最低でも1回は、日本へよこして欲しい。
 二人は、忙しいだろうから、我々の誰かが迎えに行くつもりだ。
 もし、この先、2人目・3人目と子供が出来ても、子供達、全員は
 そうして欲しい。
 良いかな? アルフレッド君」

「はい、そんな事であれば、大丈夫です。
 輝がとても九条の方たちに、愛されてきたのは知ってます。
 私の方からも、お願いします。
 子供達に、是非、日本人の血が入っていることに、誇りを
 持ってほしいので、逆に、ご迷惑かけますが、お願いします。」

「そうか、良かったなぁー、皆。」

お父さんの話に、皆、頷きながら、微笑んでいた。

最高の家族である・・・・。
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