輝く光の中で
翌日、私は、輝を連れて、皆の泊まっているホテルに向かった。

コンコン♪

「はい」と、智が返事をした。

「おはよう、莉那は?」

「おはよう、向こうだ。頼んだぞ!」

「了解」「莉那、おはよう!」

「万梨阿、おはよう。どうしたのこんな朝早く?王子様は?」

「うん、アルは、後で落ち合うことになっているから。
 莉那、さぁー出かけるわよ!そのままでいいから、行きましょう!」

「えっ、ちょ・ちょっと、どこに行くの?智・・・・えっ、万梨阿?・・・」

莉那を無理やり、ホテル内の美容室に連れてきた。

「すみません、よろしくお願いします。」と、美容師さん達に挨拶を
すると、ハンガーには、莉那の為に、智が注文した、ウエディング
ドレスが飾ってあった・・・・。

それを見た、莉那が「????・・・何?・・」

「莉那、今日は、智と莉那が結婚式を挙げるのよ!」

「えっ・・・・う・そ・・・・・・」

「本当よ。私たちが挙げた教会で、今日は莉那たちが挙げるのよ
 もうそろそろ、日本から西条の家の方たちと、拓海さんと
 颯さんも来ることになっているのよ・・・」

「万梨阿・・・・・・・グスン・・・・」

「ほらほら、泣かないの。これから綺麗な花嫁さんになるんだから」

「うん・・・・」

「じゃー、支度が終わる頃には、迎えに来るわね・・・」

私は、莉那を残して、智たちの部屋に戻った。
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