輝く光の中で

そこには、アルも到着し、智も支度が出来ており、
颯さんと拓海さんと蕾と瑠璃がいた。

両親達は、ティールームで、西条の方々とお茶を飲んでいた。

一足先に、私を残して、皆は、教会に向かってもらった。

支度が出来た頃、莉那を迎えに、美容室に行くと、綺麗な花嫁が
座っていた・・・・。

「莉那・・・・きれいだよ・・・・おめでとう・・・」

「ありがとう、万梨阿。本当に、嬉しい！」

「さぁー、行きましょうか！」

「うん」　二人で、迎えに来た、リムジンに乗り、教会では、
莉那のお父さんが、迎えに出ていた。

「莉那、おめでとう。智君と幸せになるんだよ」

「はい、お父さん、今まで、ありがとう・・・・」

そう二人は、挨拶を交わすと、腕を組み、バージンロードを
歩き始めた。

莉那のお父さんから、智へバトンタッチされ、二人は、神父様の
前に立ち、結婚の儀が始まった。

二人は、指輪の交換が終わると、教会の外に出てきて、
皆からライスシャワーを浴び、ブーケトスが行われた。

受け取ったのは、何と、颯さんだった。

「次は、颯の花嫁姿が見れるぞー」と、皆にからかわれていた。

いつもの、腹黒い雰囲気が、なぜか照れくさそうにしていたのを
みて、智が、颯でも照れるんだ・・・・・と、呟いていた。

その後は、ホテルに戻り、ガーデンパーティーが開かれ、皆が
和気あいあいと、お祝いムードに酔いしれていた時、
最後に、智が、皆に挨拶をした。

「今日は、俺達の結婚式に参列していただいて、ありがとう
　ございます。
　昨日、万梨阿たちの結婚式が終わったばかりなのに、今日は
　俺達の為に、時間を頂き、本当に感謝しています。
　本当なら、来春、日本で行う予定でしたが、万梨阿の結婚式に
　皆が揃うなら、この機会に挙げようと思ったのと、前回、莉那と
　ここを訪れた時に、この教会を見て、莉那が、
　『私もここで挙げられるといいなー』と、言った言葉で、ここで
　内々だけで挙げようと決めました。
　この結婚式には、万梨阿の旦那のアルフレッドから、随分協力
　してもらい、本当に感謝してます。
　アル、ありがとう！これからも、皆さん、よろしくお願いします」