輝く光の中で
あっという間に、日は過ぎて、いよいよ出発の日が来た。

ピロピロ♪♪♪

「はい、お母さん、どうしたの?」

『今日、出発でしょ?準備は、大丈夫?』

「うん、大丈夫よ。」

『お爺様やお義兄様達に、挨拶はしてきたの?』

「うん、昨日、本宅へ行って、挨拶してきたわ!」

『そう、それなら良かった。くれぐれも羽目を外し過ぎないでね
 自分の立場を踏まえてね』

「十分、分かっているわ。私の大学卒業と共に、私や智の自由が
 無くなる事は、十分承知しているから」

『万梨阿、その言い方、止めなさい。お母さんだって、あなた達には
 普通に生活して欲しいのよ・・・・』

「わかっているから・・・・。ごめんね、嫌な言い方して・・」

『いいのよ・・・。とりあえず楽しんで来なさい。休みになったら
 こっちに来てね』

「うん、お父さんや智に、よろしく伝えてね!じゃー行って来ます」

こうして、母との電話を切り、成田へ向かった。
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