輝く光の中で
side アルバート

万梨阿に告白して、俺を受け入れてくれた事を、翌日、セドリック
と、エリオットに話した。

「「・・・・・・・・・。」」二人は、無言だった・・。

仕方ない、あれだけ忠告していたのに、俺は、自分の気持ちに
歯止めをかけることが出来なかった・・・・。

「二人には、心配かけるのは、わかっている。でも、万梨阿を
 知れば知るほど、自分の気持ちが抑えられないんだ・・・・」

「アル、お前、十分に立場が分かっていて、万梨阿と付き合うんだな?」

と、セドリックが聞いてきたので、正直に

「もちろん、これから先、どうなるかわからない。でも出来たら
 ずっと一緒に居たい。結婚しても良い!と思うんだ・・・」

「「結婚!」」二人が、同時にはもった・・・。

「ちょっと待て、アル。お前、結婚まで考えているのか?
 本気か?」と、今度は、エリオットが聞いてきた。

「アル、とりあえず、交際は、良しとしよう。でもな、結婚は
 お前の自由には行かないだろ!ましてや万梨阿は、アジア人
 だ。過去に、クレメレンは、他国から妻をもらっても、全て
 ヨーロッパからだ。肌の違う、日本人を妻に出来るわけないだろ。
 第一、陛下や王女、元老院たちが、許さないぞ!」

セドリックに、そう言われ、俺は、反論したくても出来ない
自分の立場を、この時ほど、恨んだことはなかった・・・・。

「とにかく、アルの熱が冷めることを、今は願うだけだ。
 セドリック、とりあえず、万梨阿もこの交際を内密に
 したいみたいだから、俺達にとっても都合がいい。
 出来れば、陛下たちの耳には入れたくないし、俺達の立場
 だって、危うくなる。いいか、アル、絶対に他の奴らに
 気づかれるなよな!気づかれれば、俺達3人は、同罪だ!
 それに、万梨阿だって危険に晒される事になるかも
 しれないしな。万梨阿は、庶民だ。万梨阿を潰されたく
 なかったら、十分に注意しろよ!」

そう、エリオットに苦言を射され、俺は改めて、こいつらの
存在に感謝した・・・・。


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