輝く光の中で
その夜、万梨阿からアリスとスザンナの協力が得られることに
なった、とメールが入り、俺の方も、セドリックとエリオットの
協力が得られるようになった、と伝えた。

翌朝、『万梨阿に夕ご飯を一緒に食べたい』と、メールし、
夕方、万梨阿が食材を持って、部屋に来た。

キッチンに立つ、万梨阿を眺めながら、何か手伝おうとしたが
断られ、挙句、セドリック達も一緒に食べないか? と言われた。

なんであいつらを呼ぶんだ! 万梨阿は、俺と二人っきりが嫌なのか?

でもそうではなくて、万梨阿は、セドリック達が自分の事を、
たぶん認めていないだろうから、少しでも自分を知って
貰いたいし、打ち解けたいと、懇願され、仕方なしに、セドリック
に電話した。

「何してる?」

「今、国に出す報告書をまとめてました。」

「万梨阿が、お前たちに、日本食をごちそうしたいそうだ・・・」

と、不満気に言うと

「随分、不満気ですね・・・・・クククッ」と返され

「無理して来なくてもいいんだが、万梨阿がお前たちの事
 気にしているから・・・・。」

「解りました。エリオットと一緒に伺います」

と、言い、電話を切った。



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