輝く光の中で
俺達は、国民の生活を支え、守るべき立場にいる為、小さい頃から
国の事、王室のあり方、帝王学等、そこに護身術、それから普通の
子供としての生活・・・・。小さい時は、分刻みの生活を送って
来た・・・・。

それも、高校卒業するころには、時間に余裕も生まれ、大学に入った
時、両親と元老院たちを説得して、留学をした・・・・。

俺の側近のセドリックとエリオットも、小さい頃から、俺と一緒に
側近として仕えるための勉強をし、二人ともボディーガードとしても
役立つように、小さい頃から空手と柔道を学んで、俺の留学が決まった
時、二人も一緒についてきた。

来年、留学を終えると、俺達は公の場に立ち、今度は常に国民や
各国のマスコミに追われ、生活は一転する・・・・・。

そのことを考えると、正直、気が滅入りそうになる・・・。

万梨阿と知り合う前は、自分の人生に冷めていて、大学を卒業したら
全て、敷かれた道を歩むつもりでいた・・・・。

だから結婚も、たぶん政略結婚で、燃えるような恋愛をすることも
ないと思っていたのだが・・・・万梨阿に出会った今、万梨阿と
離れることを考えると、気が狂いそうになる・・・。

万梨阿には、酷だと思う時もあるが、毎晩、万梨阿を抱かずには
いられない・・・・・。

それも、1度や2度では足りない時もある・・・・。

万梨阿は、そんな俺の思いを知っているかのように、いつでも
俺を受け入れてくれる・・・・。

時たま、避妊をしないこともあって・・・、その時は、万梨阿に
怒られるが、でも、歯止めが効かない時は、つい避妊をせずに
抱いてしまう・・・。

いっその事、妊娠すれば、何か変わるのかもしれない・・・・・。

そんな風に考えることが、多くなってきた。
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