輝く光の中で
その日、珍しく、万梨阿の携帯に電話が入った・・・・。

電話から聞こえてきた声は、女性で「万梨阿、元気?」と
日本語をしゃべる声だった。

俺は、万梨阿と付き合うようになってから、日本語の勉強を
始めたが、まだまだ挨拶程度だ。

これからみっちり勉強して、少しでも万梨阿に近づきたいと思っている。

万梨阿が、とっても楽しそうに話していたため、ちょっと拗ねて
電話している万梨阿を抱きしめた。

そこで聞こえてきた会話で『クリスマス』と聞こえた。

そういえば、クリスマスはどうするんだろう?

大学は、休みに入るし、俺も国に帰らなくてはならない・・・・

万梨阿は、日本へ帰るのだろうか?

電話を切り終わった万梨阿に、聞いてみた。

今の電話の相手は、同じようにイギリスに留学している友達で
その友達と日本へ帰る前に、フランスかイタリアに旅行して
それから日本へ帰ることにし、ついでだからクリスマスを
旅行先で過ごそう!という事だった・・・。

俺は、それなら俺もクリスマスを、万梨阿と一緒に過ごして
から国に帰ろうと考え、万梨阿に一緒に行くから、ホテルと
飛行機を一緒にとろう!と提案した。

また、勝手なことを!と、セドリック達に叱られるのは
十分承知しているが、少しでも万梨阿と一緒に居たくて
旅行に行くことにした・・・。

父上たちには、何とでも説明できるし、行動には、気を
付けるようすれば、大丈夫だろう!
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