輝く光の中で
その日のうちに、万梨阿は、日本の友人に電話をし
ホテルの件を、頼んでいた。

万梨阿の友人は、かなりの金持ちなのか、ホテルの娘
だと言っていたが・・・・万梨阿自身は、一緒に生活して
いても、ブランド品に拘る事もなく、服装も、決して派手
ではなく、自分を引き立たせるような、上質でシンプルな
服装をし、アクセサリーもピアスくらいで、無駄遣いも
している様子はない・・・。

本だって、自分で買うのは、図書館になかった時のみで
必要なものだけを買っているようにみえる・・・。

万梨阿は、自分で、お小遣いを稼ぐために、高校の時から
株と為替をしてきており、最初は驚いたが、そのためか新聞
は欠かさず毎日読み、かなり世界情勢にも詳しい。

高校生が株?と、聞いたら、万梨阿の兄が高校生になった時
1から全て叩き込まれたらしい・・・。万梨阿の兄は、中学生
の時から、独学で勉強し、アメリカの大学へ行く費用は、
全部、それで補ったそうだ・・・・・やはり、あの兄貴は
只物じゃない・・・かなりの曲者ではないだろうか・・・・。

だから、万梨阿を見ていると、とても金持ちの娘には見えないが
でも、万梨阿がいるだけで、周り雰囲気が全然違う・・・。
万梨阿自身に、気品あり、何をする仕草に上品さがある。

そんな万梨阿に、嵌っている俺は、救いようがないのかもしれない・・。

< 56 / 239 >

この作品をシェア

pagetop