輝く光の中で
紹介も終り、お茶で一息ついたので
それから皆で出かけることにした。

パリの街は、クリスマス一色で、綺麗にデコレーションされて
いた。

6人で、ワイワイ言いながらも、楽しく散策し、夕方ホテルに
戻り、シャワーを浴びてから、レストランへ行った。

レストランでは、皆が、ワインを頼み、乾杯した。

「「「「「「かんぱーい」」」」」」

私は、まだ20歳になっていないので、ソフトドリンクにしたが
蕾と瑠璃は、すでに20歳を過ぎているので、ワインを結構
飲んでいた・・・。

「万梨阿は、飲まないのか?」とアルが聞いて来たので

「日本では、20歳過ぎないと飲めないのよ。それに、明後日には
 飲めるようになるから、それまでのお楽しみ!」

「そうだったわね。万梨阿の誕生日は、クリスマスなんだよね」
と、瑠璃が言うと

「えっ、クリスマスなの?」って、アルが聞いてきた。

「あっ、アル、もしかして、お前、万梨阿の誕生日、知らなかった
 のか・・・・・・?」

「あっー・・・・。だって、教えてくれなかった・・・。」

と、拗ね始めたアル。不味い!と思い、すぐに

「ごめんね、アル。私も、考えてみたら、アルの誕生日、
 知らないわ・・・。アルはいつなの?」

「僕は、7月7日なんだ・・・・。万梨阿は12月25日か・・・だから
 『マリア』なのか?」

「うん、両親が、クリスマス生まれだからって
 アルは、7月7日なんだね・・・七夕か・・・・。」

と、今頃お互いの誕生日を知ることになった。
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