輝く光の中で

父上との言い争いの後、急遽、セドリックとエリオットとエドワードが
呼ばれ、俺の今後について、父上は指示を出していた・・・。

翌日、俺は、万梨阿に会いたい一心で、イギリスを目指した。

父上達には、反対されるのは解っていたので、とりあえず万梨阿の
存在を、意識づけ、留学が終わり次第、説得にまわろうと考えていた。

セドリックとエリオットは、何も言わずにいたが、かなり
父上に言われた事は、予測できる。

ただ、セドリックは

「アル、本当に、万梨阿の幸せを考えるのなら、別れることも
　必要だと俺は思う。万梨阿は、本当に、素晴らしい女性だ。
　賢いし、性格も良い。でもなぁー、庶民の外国人が、知らない国の
　ましてや、王室に入るなんて、酷すぎると思わないか？
　卒業まで、まだ時間がある。その間に、気持ちの整理をつけて
　今度帰国するときまでには、悪いことは言わない。別れろ。」

「セドリックの言う通りだよ。アル、万梨阿には、王室は
　荷が重すぎる。万梨阿のこれから先の幸せを十分に考えろ」

「・・・・・・・。」二人の言葉は、俺の心を突き刺した。