輝く光の中で
それからは、何をするにも、私の中で、アルを優先した。

もちろん、今までも、アルが中心だったので、特別何かを
するわけではなく、ただ、二人の時間を過ごし、ちょっとしたことで
写メを撮ったり、安らかな、幸せに満ちた時間を過ごした。

そんな風に過ごしていると、時間の経つのは、早いもので
来週には、6月に入る。

いよいよ、別れまでのカウントダウンが、始まった・・・。

アルは、卒業するので、論文の提出がある。

本来なら6月の前半には、夏休みに入るのだが、アルの予定に
合わせながら、私は、アメリカの両親の元へ行くことにした。

実は、アルには言ってないが、アルがここを去った後、私も
イギリスを離れることにした・・・。

それは、アルには言わず、アルを見送ったのち、秋からは
留学先を、アメリカに移し、両親と共に生活する予定だ。


セドリックには、私から別れを!と、言われたが、それは
無理なので、黙って、姿を消すことにした・・・・。

アルと、最後の時は、笑顔で見送りたい・・・・。


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