輝く光の中で
別れ
車を走らせ、ロンドンの街を抜けると、そこはすでに
美しい田園風景が見れた。

この美しい景色の中を、アルと二人でいる・・・。

まるで、世界が二人だけの為にあるのではないかと、勘違いして
しまいそうなほど、穏やかな景色の中にいた。

コッツウオルズへは、車で2時間ほどのドライブになるが
途中、チェルトナムからスタートする、ロマンティック・ロード
を、走った。

穏やかな川や渓谷、絵本に出てきそうな町や村、マナーハウスに
教会、ゆっくり巡りながら、3日間過ごす宿に着いた。

「疲れていないか、万梨阿?」

「うん、大丈夫よ。アルこそ、疲れていない?」

「僕は、平気さ!」二人で、そんな会話をしながら、寛いだ。

「でも、本当に綺麗な町ね。一度、来たかったの。
 ありがとう、アル、連れてきてくれて・・・。」

「どう、いたしまして。僕も、一度来てみたかったんだ。」

「夕ご飯まで、少し、散歩しない?」

「そうだな、少し、歩くか・・・。」

二人で、美しい町の中を、お互い手をしっかり繋いで
散歩した・・・・。
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