月夜の翡翠と貴方【番外集】
君がいなくなったら、僕はどうしようって。
けど、スジュナのことで、いろんなことがあって。
そのとき、父に言われたんだ。
『強くなったな』って。
僕は嬉しくて、堪らなかった。
君を失ったショックから、本当に立ち直れた気がしたんだ。
でも、君を忘れたわけじゃない。
僕の宝物は、スジュナと、君だから。
僕はいつも君に迷惑をかけてばかりで、よく怒られていたね。
情けない僕で、本当にごめん。
これからも、そちらの世界の君に、情けないなと思われてしまうかもしれない。
けど、頑張るよ。
僕らの娘を、守っていくと、誓うよ。
だから、どうか。
僕の、大切な最愛の妻へ。
どうかそこから、僕と娘を、いつまでも見守っていてくれ。