月夜の翡翠と貴方【番外集】


私は小さくため息をつくと、磨きかけのグラスを再び手にして、口を開いた。


「…お話、お聞きしましょうか。『ご主人様』」


ルトは唇を噛んで振り向くと、「うるさい」などと悪態をつきながら、席へと座ったのだった。











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