月夜の翡翠と貴方【番外集】


「…絶対、助けに行く!」


周りの男達がニヤニヤ笑うなか、私はこくりと頷いた。

タツビとネオが、嗚咽を漏らして泣いている。


乱暴に男達に引っ張られながら、私は唇を噛みしめて前を向いた。

悔しい。

何もできない自分が、悔しい。

だから、今私ができることは。


……彼が来るまで、この子達を命をかけて守ること。






< 426 / 455 >

この作品をシェア

pagetop