The unripe heart
「おー、和希君。何してるの?」
まだ朝8時過ぎ。
和希君が俺んちの前に立っていた。
「悪い。一つだけ聞きたいことがあって。」
和希君はポケットから一つの
紙きれを取りだした。
「ここ、どこだか分かるか?」
紙きれには風の子公園と書いてあった。
「知ってる知ってる。
西中の近くにある公園だよ。」
「西中ってどこ?」
「バスで西中前に降りるのが一番
道に迷わずに済むからおすすめ。」
西中は自転車でも一時間近くかかるぐらい
遠いのでバスでしかいったことない。