The unripe heart


「分かった。ありがとう。」

「ところで風の子公園に何の用?」

中学生が行って楽しむような所ではない。

「ちょっとな。」

彼はそう言うとバス停の方へ歩き出した。

「和希君、暇出来たら遊ぼうぜ。」

彼の背中に向かって言った。

「あぁ。・・・君付け、呼び捨てでいい。」

「了解。和希、また今度。」

彼は夏色の空へと消えていった。

青い青い空へ。

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