ヤンキー先輩!






「お待たせいたしました。カルボナーラでございます。」




『・・・毒盛ってねぇだろうなぁ?』

「作ったの私じゃないから知らない。」




正直にそう言うと、彼は私を睨んでから勢いよくパスタをすする。



なんでそんな一気に食べるかなぁー。
毒とかよりも喉に詰まらせて死にそうなんだけど。




『ねぇアユちん、』


と、いきなり話しかけて来たのは青木太一。



『アユちんは、本当に俺らのこと知らないの?』



俺らのこと
橋田さんに教えてもらったけど、まだヤンキー先輩だってことしか分からない。




「知らない。」




知らないし、正直別にどうでもよかった。



今まで知らなくてもやって来れたんだ。



みんなが騒ぎすぎなんだよ。





『じゃあ、アユちんは俺ら以外で初めてのお友達だ!なっ、雄星!』





・・・お友達?







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