ヤンキー先輩!






『ちょっと!!!あんたやっぱ押谷先輩とめっちゃ仲良いんじゃん!!!!あー!ウザいー!羨ましいー!!!!!』



「なにウザいって。殴るよ?」



『アユのバカ!ヤンキー!』





まぁそうなるよね。
2限目が始まる前に教室に戻った私を取り巻くのは 人・人・人(全部女子)





ぬぁー!




「鬱陶しい!散れ!」




痺れを切らした私が発狂した途端に逃げ惑う女子達。





『佐々木さんって、すげーんだなぁ!』



ふと後ろから声が聞こえたので振り向くと、




『よっ。さっきはどーも。』




そう言ってニヤリと笑う、赤髪小次郎。





「あー。来たんだ。」



なんせこのクラスになってから後ろの席が埋まるのは初めてのことだから、なんか変な感じ。





『うん。佐々木さん居るならなんかオモロそうだし。』




私は何も面白くないと思う。





『それより!佐々木さん、すごいよな!』



「なにが?」



『ぷっ。チョーきょとん顔。』






きょとん?





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