ヤンキー先輩!
『いや、意外と人気者なんだなぁーと思って。』
たぶん友達が多いだけだと思う。
無駄に。
「みんなウザいけどね。」
あたしがそう言うと、クラス中の視線がこちらに集まる。(睨まれてるだけ)
『太一さんにも雄星さんにも気に入られたみたいだしさー。あ、言っとくけどそれってすげぇことなんだぜ?佐々木さんのことだからわかってないだろうけどさ。』
あ、今バカにしたなこいつ
『え、なにその目!嘘!俺なんか言った?褒めたよね!褒めたよねぇ!?』
褒められていたらしい。
「あんた、よく喋るね。」
『うん!うるさいってよく言われる!』
そう言ってまた二カッと笑う赤髪小次郎。
「ていうかさぁ、赤髪小次郎って長いからニワトリって呼んでいい?」
『ぅえ?!え、いいけど・・・』
「ニワトリ。ぷっ。」
自分でナイスネーミングだと思って笑えた。