ヤンキー先輩!
そのあと帰ろうと下足場に差し掛かった時。
「うぇっ!ぉっ!」
誰かに突然二の腕を引っ張られた。
『何帰ろうとしてんの?大富豪は?お前来ねえとヤル気出ねぇ。』
そう言って怠そうに立つのは
「か、カルボ。い、行くから。行くから手を離して。」
そう言ってもまだ離さずに握ったままぷにぷにした私の二の腕で遊ぶカルボ。
『ここ、気持ちぃ。』
無表情でそんなこと言う。
この人、一体なんなんだ。
そしてそんな彼に顔を赤くする私、
なんなんだ。