ヤンキー先輩!






理解した途端になぜ私がここの掃除を押し付けられたのか、なぜハンズが心配していたのかも同時に理解した私。





『で?何しに来たの?』


「・・・掃除。」



『ふーん・・・なるほど。あんた押し付けられたんだ。ま、いいけどさっさと済ませてよ。』




そう言ってまた座り込む青木太一。
なんかキャラ違うから青木太一二号ということにしよう。
いや、漢字にすると紛らわしいから二号と呼ぼう。





ていうか
私は頭にきた。
この人バカ。







「青木太一。いや、二号!あんたら図書室だけじゃなくてここも占領してたの?!せめて図書室だけにしなよ!ここみんな使うし迷惑じゃん!部活する人とか!あんた恐いからみんな近付けないんじゃない!不良ぶるのもいい加減にしなよね!あんたのことはいい奴だと思ってるけど、こんなのはダメ!せめてあんたも掃除しなさい!!!ていうかしろ!!!!むしろお前がしろ!!!!なんであたしが1人で!あんたのせいで!もう!ウザい!!!!!」







はぁ、はぁ
言ってやった。
言ってやったぞ神様仏様。






なんてハァハァ息を切らす私を前にして、なお仏頂面でこちらを見続ける青木太一。




いつもの笑顔はどうした!




つーかちょっとは動揺しろや!!!










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