ヤンキー先輩!
そして今日も私は
『おっまえ弱い!特訓しろ!つか学習しろ!』
「・・・蜂のくせにうるせぇやつ」
『ああ?お前今なんつった?ああ?殺すぞ!』
図書室で大富豪をしていた。
今日のメンバーはブンブンとカルボと鶏。
『くくくっ。佐々木さん、教室では考えられないくらい喋るよね。くくくっ。』
そう言って堪え気味に笑うのは鶏。
生意気なので一言、
「うるさい鶏。焼いて食うぞ」
と言っておいた。
すると彼は何故か爆笑かました。
その時だった。
ガラッ
『ちーっすー!』
「げっ。」
いつものごとく勢いよく入ってきたのは噂の男・青木太一。
『お疲れっす!太一さん!』
『おー。ハチ!疲れたぜー。今日俺久々に授業ぜーんぶ受けたんだぜ?』
そう言って図書室の机にいかにも空っぽそうなカバンを置く青木太一。
『え!どうしたんですか?!太一さんが授業受けるなんてどういう風の吹きまわしですか?!!!』
と、鶏が失礼なことを言う。
『マジかよコジコジー。そんなこと言っちゃうー?鼻の穴に指突っ込んじゃうぞ!』
そう言って手をピースにしてヘラヘラ笑っている青木太一を見て昨日の青木太一を思い返せば、なんだかそれが全く冗談に聞こえなくて背筋が凍った。