ヤンキー先輩!
体育館倉庫の扉を開けると、そこはもぬけの殻だった。
一安心した私は掃除道具を持ってきて窓を開けた。
週一で掃除をしていてもやっぱり埃っぽいもんは埃っぽかった。
でもしろと言われたのでしょうがなく箒で穿いていると
ドンッ
何かが勢いよく壁にぶつかる音がした。
それがなんなのか分からなくて私はキョロキョロ辺りを見回した。
すると私の真後ろ、つまり体育館倉庫の入り口になんと青木太一がいた。
『いーちにーさーん』
とその後ろで部活をしているバレー部の声が遠くに聞こえた。