ヤンキー先輩!






と、何はともあれ昨日の苦しそうな青木太一はもういなくて安心。



でも体育館倉庫で言ってたのはどういう意味だったのか。

それだけは考えても考えても答えが出ない。





それに、美人先輩も苦しそうな顔してカルボに話ってなんだったんだろうか。





きっとあたしには全く関係なくて、あたしは知らなくていい話。







でもなぜか昨日のカルボを思い出すと胸がチクチクする。




だから気になってしょうがない。





きっとそれは、少なからず私がカルボに好意を持っているということなんだろうけど。





『佐々木さんおはよ!』


教室に入って席に座ると、後ろから赤い髪がいつもの笑顔で挨拶してくる。



「おはよ鶏。なんであんたはいっつもテンション高いの?」



『俺今全然テンション高くないけど?むしろ低め!』



とか言いながら鼻歌を歌い始める鶏。
頭おかしいんじゃないの?




『あ!そーいえば今日雄星さん来てないらしいよ!最近毎日来てたのに珍しいよな!』




あー。だから今朝は青木太一1人だったんだ。






< 62 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop