ヤンキー先輩!







『あ、アユおはよー。』


学校に着くなり出会ったのは、去年同じクラスだったモナカ。


モナカが好きだから勝手にあたしがモナカと呼んでいる。





「モナカおはよう。なに?なんの騒ぎ?」



『それがさー、来てるんだよね。』



「なにが?」



『押谷先輩。』




押谷先輩?




「誰それ。」



『は?!アユ知らないの?!』





知らないのがそんなに変なのか、モナカはメイクで周りが真っ黒な大きな目をさらに大きくして言う。





「知らない。なに?その人が来ちゃダメなの?」



『信じらんない!やっぱアユは変わり者だわ。』





モナカはそう言って私に背を向けてトボトボと教室に入って行った。





「なんなのあの子。」





わけわかんない。説明してから逃げろよな。






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