ヤンキー先輩!






そして私はモナカの隣の教室、つまり自分のクラスに入った。





『あ、アユおはよー!』


「おはよ。」



最初に声をかけて来たのは入ってすぐの席に座るハンズ。

これは手が綺麗だから勝手にあたしがハンズと呼んでいる。



『アユ見た?!押谷先輩!』


だから誰なのそいつは。
と思ったけど、さっきのモナカの反応を思い出して口に出すのはやめた。




「見てない。」


『あたしさ!さっき見たんだよね!やっばいよ!まじやっっっばいよ!!!』



「へぇー。そうなんだ。」



『!!!なに?!もしかしてアユ、全然興味ないの?!』


「うん。」



そして彼女はそのつけまつげのつけられたバッサバサの目をまん丸にして言う。



『信じらんない!!!』




そう言ってブツブツ言いながら顔を伏せてしまった。







あれ?
デジャヴ?






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