【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「待ってよ!」
「あと3分で出てこなかったら強制的に
乗り込むから」
リアルなタイムを言うな!!
うわーんっとなりながら、どうにかこう
にか準備を終わらせ。
―――ガチャ……
「お、お待たせです……」
とおずおず顔を出すと、棗が目を見開い
て私を見つめた。
え、なにその顔。変だったかしら?
と不安になりながら棗を見上げて、ほう
っとため息をつく。
相変わらずカッコいいやつ。
グレーのパーカーの中に、赤と黒のチャ
ックの半袖のワイシャツを来てて、ズボ
ンはバスケ選手が穿くような、ダボッと
したもの。
それから黒いキャップをかぶってる。