【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
どこかのモデルだと間違われても可笑し
くないくらいにカッコいい。
ムカつくから言わないけど。
「なに棗ボーッとしてんのよ!ほら、行
こ……って、え?」
行こ、と前進を促したにも関わらず、私
が棗の隣を通りすぎる瞬間、棗は私の手
首をぐっと掴んで。
そのまま私を、見下ろした。
「それ……」
「な、なに」
「―――その服、優希の為に用意したの
か?」
優希君??どうしてそこで優希君が出て
くるのよ。
私は怪訝そうに棗を見上げた。
「別に関係無いけど?」
そう言うと、なんでか棗は安堵の表情を
浮かべて。