【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
私を掴んでいた手をスルッと離すと、何
事も無かったように玄関に向かって歩き
だした。
変な棗……。
「春ちゃ~んっ!!」
「あ、美怜、おはよう」
棗と駅まで行くと、そこには既に美怜と
優希君が居た。
勿論美怜は私が誘ったの。事情を知って
る女友達って、美怜しかいないし。
美怜は私を見つけると、ものすごい速さ
で突進してきた。
「春ちゃん!春~!」
「ハイハイ。聞こえてるから」
苦笑いしながらそう言うも、美怜はやっ
ぱり興奮したままだ。
ま、可愛いからいいけど。