【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「あさから元気だね、柏木さん」
「ゆ、優希君!!」
振り向けば、棗と並んで優希君が立って
いた。
優希君の存在、完璧忘れてたよ……。
恥ずかしい所見られちゃったな、なんて
思いながら、優希君に向き直って慌てて
頭を下げた。
「お、おはようございマス……」
「うん。おはよう。ていうか何で敬語な
の?」
クスッと笑った優希君のあまりのイケメ
ンさに、思わず目が眩む。
ああやっぱり優希君って王子様みたい。
優しいし。笑顔カッコいいし。
「……今さらしおらしくしたって、もう
後の祭りだろ」
そんなほのぼのしたムードをぶち壊した
のは、忌々しい棗の声。