【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
エメラルドブルーの海が広がる爽やかな
中、棗はやっぱり仏頂面で。
私は張ったテントの中で、呆れながら、
棗を見下ろした。
「いつまで不機嫌なの、棗」
「女ってどうしてあんな鬱陶しいの」
「それを女の私に尋ねるの?」
「え、お前、女だったんだ」
……。
いま、無性に棗を殴りたくなった。
きょとんとしながら、さも当たり前かの
ように言いやがって……。
お前の目は節穴か!!
「男はビキニ着ないでしょ!」
そう言うと、棗はチラッと私を見上げて
。それから立ち上がると、今度は私を見
下ろした。