【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★




エメラルドブルーの海が広がる爽やかな
中、棗はやっぱり仏頂面で。



私は張ったテントの中で、呆れながら、
棗を見下ろした。



「いつまで不機嫌なの、棗」



「女ってどうしてあんな鬱陶しいの」



「それを女の私に尋ねるの?」



「え、お前、女だったんだ」



……。



いま、無性に棗を殴りたくなった。



きょとんとしながら、さも当たり前かの
ように言いやがって……。



お前の目は節穴か!!



「男はビキニ着ないでしょ!」



そう言うと、棗はチラッと私を見上げて
。それから立ち上がると、今度は私を見
下ろした。





< 119 / 445 >

この作品をシェア

pagetop