【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「知るか……俺だって訳わかんねーよ、
こんな感情……お前みてるとムカつくし
……胸がドキドキしたり……」
棗はそこまで言うと、私をじっと見つめ
た。
「全部、お前のせいだからな」
「なにそれ―――んっ……!」
訳がわからず、首を傾げた私を―――ふ
さいだ熱。
砂浜よりも熱いそれは、一瞬のうちに離
れて。
私の瞳に写し出されたのは酷く色っぽい
棗の顔だった。
―――え……。
何をされたのかもわからない私に、棗は
チッと舌打ちして。
「お前が悪い」
そう吐き捨てて、優希君と美怜の方へと
歩いていった。
―――まさか、今。