【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
キス、された。
そうわかった瞬間、ボボッと顔が熱くな
って、恥ずかしくて恥ずかしくて。
棗、意味わかんない。
なんで私にキスしたの―――?
だけど一番わかんないのは。
嫌じゃなかった、なんて思ってる自分の
気持ちだった。
「春ちゃーん!おそいよーっ」
波打ち際に行くと、もう腰まで浸かって
る美怜に手招きされた。
私はそれに誘われるように海に入ってい
き、美怜の元へと向かう。
するとそれまでニコニコしていた美怜が
、ふと、怪訝そうに私をのぞきこんだ。
「あれ、春ちゃんどうしたの?」
「……へ?」