【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「棗……」
後ろを振りかえれば、東野君を睨むよう
にして棗が立っていた。
東野君はそんな棗に、きょとんと首を傾
げている。
「えっと……、柏木の知り合い?」
「あ、うん、クラスメイトだよ!ごめん
ねいきなり……棗も、いきなり来ないの
!!」
相変わらず東野君を睨んでいる棗にそう
言うと、棗はチラッと私を見下ろした。
それから低い声で呟く。
「誰、こいつ」
棗はそう言うと、東野君をビシッと指さ
した。
東野君はもう苦笑いだ。
私は慌ててその棗の指に飛びかかり、ち
ょっと棗を睨む。
「人を指差さないの!中学の時の同級生
だよ!」