【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
東野君と挨拶を交わしてから、ふと背中
に走る悪寒。
誰かに見られてる気がして振り向けば、
棗が私を見つめていた。
……超怖い顔で。
思わず恐ろしくなって、ぐいん、と顔を
前に戻して、冷や汗を拭う。
何今の!!え、幻覚!?幻覚だよね!!
般若みたいな顔してたけど!!
と焦っていると、不意に東野君と目が合
って、東野君がニコッと笑ってきたから
、私もニコッと微笑んだ。
そしたらまた、悪寒に襲われたけど、気
のせいだと思うことにした。
「春ちゃんいいなぁ~、東野君とお隣さ
んで!!」
その日の放課後、美怜とカフェでお茶し
てると、頬杖をつきながら美怜がそうた
め息をついた。
それから、私を羨ましそうに見上げる。