【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
好き、と自覚したとたんに、なんだか猛
烈に恥ずかしくなって、俺はベッドにダ
イブした。
布団に顔を埋めるようにして、悶える。
―――と、同時に浮かぶ、あの男の顔。
東野千尋。
春の中学の同級生だって言うけど、本当
にそれだけなんだろうか。
やけに春と仲が良いし、性格も良さそう
だし、ルックスも悪くない。
ひょっとしたら、春は―――
最悪の考えが頭を過って、俺はそれを打
ち消すように頭をぶるぶるっと振った。
あー……クソッ!!
女に惚れるのなんて初めてだし、こうい
う場合、どうしたらいいのかわからねえ
。
東野には春をあげたくない。
だけど告白なんか、出来やしない。
……俺のキャラじゃないしな。