【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そして優希はもう一度口を開き、
「棗の好きな女の子、当ててあげる」
と言った。
「は?そんなの無理に決まって―――」
「柏木さん」
無理に決まってんだろ、という言葉は、
優希の声にかきけされて。
代わりに上乗せされた言葉に、思わず思
考が停止した。
「お前が好きな女の子って、柏木さんだ
ろ?」
優希はそう言うと、ニッコリと微笑んで
。
「なんで……」
「見てればわかるよ。お前、嫉妬しすぎ
だから。自分で気付いてないかもしれな
いけど」