【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そう言うと、優希は不意に真剣な顔にな
り。
いつの間にか完食していたらしく、空い
た食器を持ち立ち上がると、俺を挑発す
るように見下ろした。
なんだよ、その目は―――……。
「―――悪いけど。俺、応援出来ないか
ら。この際はっきり言うけど……」
「優希……?」
掠れた声で優希を呼ぶと、優希は柔らか
い微笑みを浮かべた。
だけどどこか、嘲笑うような微笑みだっ
たが。
「俺も、柏木さんが好きなんだ」
優希はそう言うと、何事もなかったよう
に歩いていき。
こちらを振り返る事は一度もなかった。
……嘘だろ―――……?
やがていつしか放課後になり。