【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
俺はというと、授業そっちのけで、ずっ
と優希の事を考えていた。
まさか、優希まで春を好きだったなんて
。
いつから?そんな素振り、あったか?
しかしいくら考えても、まったく納得の
いく答えは出てこずに。
うーん、と唸っていると、目の前に優希
がやって来た。
思わずバッと顔を上げると、優希がちょ
っと笑っていた。
「帰ろ、棗」
「お、おう……」
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いつもと変わらない帰り道。違うのは、
俺の心境だけだった。
コンクリートに映し出される二つの影は
、いつもよりも距離があいて。