【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★

「……っはぁ！？」



な、何言い出すんだよ、コイツ……！？



「あ、いっとくけど、変な意味じゃない
から。友達として……人間として、俺は
柏木さんよりもお前が好きだ」



「……優希……」



「だからさ、嫌なんだ。棗と争うのも、
嫌われるのも嫌だ。それに、確かに柏木
さんを好きだとは思ったけど、付き合い
たいとか、そんなんじゃない」



優希は、何も言えない俺に、更に言葉を
重ねる。



「棗みたいに、激しい嫉妬もない。柏木
さんが幸せなら、誰とくっついてもいい
って思える」



あんまり変な男じゃやだけどね、と優希
は付け足して、困ったように笑った。



「棗は？」



「……あ？」



突然話を振られて、またもや間抜けな声
が出てしまった。