【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
»『失いたくないって思った。お前を』
ファーストキスって、もっとロマンチッ
クで、ドキドキするものだって思ってた
。
好きあってる二人が、お互いを見つめあ
ってゆっくりと顔を近付けて―――。
それをいきなり奪われる、なんて。
それも唐突すぎて、キスしたかもわから
ないくらい。
アイツは容易く、私の唇を拐った。
そして、今―――。
「んっ……ん…」
アイツは私のセカンドキスまでもを奪っ
ていく。
腰に腕を回されて抱き寄せられ、後頭部
すらがっちりと押さえられていて。
あの夏の日のような、触れるだけのキス
じゃなく。
何度も角度を変えて落とされる、痺れる
ような、キス。
「……ぷはっ!…んん!?」