【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
苦しくて、息を吸おうと口を開けば、す
かさず棗の舌が入ってきて。
暖かなそれに、どんどん犯されていく。
やだ……こんなキス知らないっ!!
「春……」
切なそうに、でもいとおしさの含んだよ
うな声と瞳に犯されて、どうにかなりそ
うだった。
「……やめてよっ!」
いてもたってもいられなくて、ドンッ、
と棗を突き飛ばした。
そして棗を見ないようにして、私は部屋
を飛び出した。
「ふーん……?それで、もう一週間も避
けてるんだ?」
あれから一週間後の昼休み。
美怜にそう指摘されて、思わず言葉に詰
まってしまった。
「避けてるっていうか……」