【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そんな私に、ちょっとため息をついた東
野くんは、困ったように笑って、私を見
た。
「……こんなに言ってもわからないんだ
ね」
「う、う~ん……ごめんね?」
何に対して謝ってるのかわからないけど
、取り敢えずそう言うと、東野くんは気
にしないでと笑った。
校門を出て、しばらくした時。
「今日だけは、柏木は俺の彼女ね」
突然東野くんにそんな風に言われて、返
事をする暇も与えられずに、ぎゅっと手
を握られた。
男の子と手を繋いで歩くのは、幼稚園以
来の事で、急にドキドキし始めた。
焦って東野くんを見上げると、東野くん
はニッコリと笑った。
「ととと、東野くん!!すっごく恥ずか
しいよ!」
「うん」