【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
―――東野。
俺の勘違いじゃなければ、春は確実にそ
う言った。
俺は思わず立ち上がり、春の携帯をかっ
さらう。
「ちょ、棗!?返してっ」
「黙れ」
そういいながら携帯の液晶を見て、思わ
ず舌打ちした。
―――柏木へ。
今日は無理いって買い物に付き合わせて
ごめんな。帰りも遅くなったし。
無事に帰れてる?
多分妹も、喜んでくれると思うよ。
本当にありがとう。昔から柏木は、頼り
になる奴だったよな。
そんな柏木が俺は好きだ。
……なんかこっぱずかしいから、この辺
で!
―――東野 千尋