【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
翌日。
「なあ、ちょっといい?」
昼休み、机に座っていたおれの前に影が
出来たかと想うと、そう声をかけられ。
見上げれば、そこには俺の悩みの種であ
り、起爆剤でもあるような人物。
東野千尋が居た。
「あ゛……?」
理不尽だとはわかっていても、どうして
も不機嫌そうな声になってしまう。
だけど東野は怯まずに、やっぱり真っ直
ぐ俺を見てくる。
「……杉本棗だろ?……昼、一緒にくお
ーぜ」
「なんで……」
「じゃあ俺は他の奴等と交じって来るか
ら。ゆっくりしてきなよ」