【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「真面目な優等生って、こういう時に役
立つレッテルだよな」
……前言撤回。
どうやらコイツはそんなに純粋でもない
らしい。
「―――で、話って何」
ガシャッとフェンスに凭れながら、朝買
ってきたパンを口に放った。
東野も隣に座りながら、ペットボトルの
蓋を開けている。
「せっかちだなあ、杉本は」
「俺はお前と仲良く飯を食いに来たんじ
ゃねーんだよ」
出来ることなら一刻も早くここから立ち
去りたいんだよ。
だけど東野は、予想外の答えを返してき
た。
俺の予想では苦笑いする、だったのに。
「それは俺が柏木を好きだから?」